後遺症とトラウマ

「過去のトラウマ」のように使われることの多い「トラウマ」という言葉ですが、心に生じた深い傷を指します。
具体的な例だと、自分や周囲の人がひどいケガをしたり、暴力を受けるような体験をしたことで起こります。
児童虐待にあった人や戦争体験のある人、自然災害に巻き込まれた人などがトラウマを抱える場合があります。
それに対して後遺症というのは、病気やケガが治った後に残っている機能障害などを言います。
ただし、「台風の後遺症」などのように事態がひと段落した後でも、まだ影響が残っているような場合についても使われることがあります。

トラウマの一種に、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」や「ASD(急性ストレス障害)」があり、病気として認知されています。
どちらも、過去の恐ろしい体験が思い出される病気で、めまいや手足の震えといったトラウマとよく似た症状が出ます。

一般的な後遺症は、交通事故に遭ったときに使われる言葉で、症状を固定して保険会社に等級の認定を受けます。
等級というのは、交通事故に遭った被害者の損害額を出すためのもので、認定によって損害賠償の請求額が変わってきます。
等級認定で使われる言葉が難しいこともあって、保険会社の示談交渉などには弁護士が依頼されます。

後遺症とトラウマは似たようなニュアンスで使われることがありますが、それは言葉上だけであって、実際にこうして比べてみると、中身にかなりの違いがあることがわかります。

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